のぶ子、むさぼり食う

のぶ子は食べるのが好きだ。
これはこのブログではお馴染みなこと。

娘である私も食べることは大好きだ。
のぶ子ほどはむさぼり食うことはしないけれど。

ただ、食べてしあわせを感じられるのならなによりだと思うのだ。


さて、去年の夏以降体調が大きく変化し、
およそ半年で介護の手が必要になったのぶ子だが、
やはり食べることには貪欲だ。

それも、「お菓子」に対しては目がない。

正月2日に父とふたりで病院に見舞いに行った日、
先に妹家族がシュークリームを持って見舞っていたらしく、
お腹がふくれたからとおとなしく抗がん剤の点滴しながら
私らにあれこれを持って帰れと口うるさく指示してきた。

その話を家に帰ってから妹にしたら、
母の食べ方に驚いたと言う。

「姉ちゃんが言ってたとおり、あの食べ方はなんなん!?って思ったわ」と。


11月にお風呂で溺れたので水を飲ませたとき、
そんなに慌てて飲まなくてもいいんじゃない?
ってぐらい必死で飲んだのは仕方ないとして、
手が不自由だからペットボトルのお茶を飲ませたときも
かぶりつくように必死で飲もうとしていた。

シュークリームも息つくまもなくかぶりついてきたのだそう。

退院した日、お雑煮の出汁を味噌味に変えたものを飲まそうとしたときも
息をもつかずむしゃぶりついてきた。

「お母さん、もう少しゆっくり食べたら。
お野菜(大根・白菜)も逃げへんから、よく噛んで飲込んでからでいいから。」
と何度も言うのに、咀嚼せずがぶ飲みする勢いで口が求めてくるのだ。


「ゆっくり、ゆっくりでいいで」

私がゆっくりのペースで口にレンゲを運んでるのにもう口の中は空っぽ。
そんなにお腹が空いてるならご飯を食べればいいのに。


最初食べたくないと言うからしばらく放っておいたら、おやつ頂戴と言ったから、

「おやつ食べるなら、お味噌汁を食べてちょうだい」
「お味噌汁食べないと、お菓子はやらん!」

やむなくお味噌汁食べ出したかと思えば、そんな状態。
普段甘いものを先に食べるから、三食しっかり食べられないのだよ。

糖尿病だから甘いものは控えなさいといっても、
父や妹が甘いものをたくさん買ってくる。

置いてあるのを見ると食べたくなるのは本能だろうが、
病気を治したいと本当に思っているのか疑問に思う。

今更ストイックにダイエットをしろとは言わないが、
【寝たきりになりたくない】
そう思っているなら意識して行動しようじゃないか。

娘はスパルタだよ!と妹は言うけれど、
厳しく言っただけじゃ気持ちは動かないもの。
だから、私はやさしく何度も言い聞かせる。

新しいことをなかなか記憶できない父にも何度も言い聞かせる。

数字と空白が大きなカレンダーを買ってきて、
大きな字で予定を書き込んでおくようにした。
それなら、父が確認して思い出せるから。


妹はよく言う。
「子どもの頃(のぶ子に)何度も叩かれて育った」と。
私もそうだ。急にどこかのポイントでキレて叩かれた。

だけど、今ののぶ子に言っても(前ののぶ子でもそうだけど)、仕方ない。

のぶ子自身にとってはそれが正しいことだと思っているから
「当たり前」なのだから心に響かないし反省なんてしない。

そういえば、のぶ子が「ごめんなさい」と言ったのを見た記憶は果たしてあったか?
反省してる様子は全く覚えがない。

「ほんま、あいつはしゃあない」と父の受けとめる言葉しか知らない。




私はこのブログを書き始める前からいろんな本を読んで、
人を変えるんじゃなく、
自分自身の感じ方考え方を変えることが大事だと知って実行してることで
のぶ子と対面するのが楽になってきたしだいぶ許せるようになってきた。

「許す」というか、許容する感じかな。


のぶ子がむさぼり食おうとも、お付き合いしよう。

ただ、誤嚥性肺炎だけは起こさないように気をつけてよく咀嚼してほしい。


【人の振り見て我が振り直せ】はのぶ子を見て育ってきた自分自身への言葉のよう。


そのために母に苦しまされてきたのかもしれない。
私自身の成長のために。

そう思うことにすれば、笑って生きていけるんじゃないか。

私は絶対しあわせでいられる。
豊かで自分を高めていける。そうであっていいんだと許可する。

まずは私自身を大事にすることだ。







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