のぶ子、自力で治せると信じてる

お盆休みとはいえ、大きな病院はあいている。 のぶ子を、転院予定先の免疫血液内科の診察に連れて行った。 前からお世話になってて、慣れた病院だ。 5月1日には「寛解です」と言われたのにもかかわらず、 また返り咲く。 なんてこった。 完治ではないけれど、再発はまだ先だろうと思ってた。 抗がん剤治療を終えてからまだ半年ほども経ってないというのに。 のぶ子本人は、痛みもかゆみもなんともなく、 全然しんどくないから平気だと言ってた。 ただ、腫瘍がドンドン大きくなっていく様子はある意味恐怖を感じるものだ。 本人はほぼベッドで過ごしてるから自分の脚は見えてない。 「なぁ~んともないわ♪」 といつもご機嫌なのだ。 診察帰りに車に乗せて、入院中の病院に戻るとき母が言った。 「なんともないから、これぐらい自分で治せるわ」と。 えええええええええーーーーーーーーー!!!????????? びっくりするわ。 すでにサマーエンジェルより大きなボコンと飛び出した腫瘍が脚に鎮座してるのを どうやって治すのだと言うのだろうか。 サマーエンジェルだったら私大好きだし、食べたら済むけど、 腫瘍は食べられないよ。 それでも、のぶ子はなんとかできると思ってる。 自分ができなくても、「お父さんがやってくれる」と思っているのだ。 父もそれは無理でしょ。 のぶ子は、世界の中心にいるので自分が思ったことはすべて叶えられると信じ…

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のぶ子、お出かけを楽しみにする

昨日、のぶ子の腫瘍の検査結果が知らされた。 「悪性腫瘍」 だそうだ。 「悪性」というのはがんセンターでも言われてたから分かってた。 それに、急激にあんなに大きくなる腫瘍がおりこうさんであるとは考えにくい。 いや、ひょっとして良性でも急成長する腫瘍があるのかもしれないが、 私の狭い知識の中ではそんな腫瘍とすれちがったことはない。 2週間はかからずに結果が出たか。 そして、以前お世話になってた病院で治療が始まるらしい。 昨日父から来たメールには、 「手術」とあった。 ***********(頭の中) あんなにでっかい腫瘍を手術で取り除くとなると、 のぶ子の脚はかなりえぐれてしまうことになる。 骨は?骨からしみ出してるって先生言ってたよね。 骨はどうする?骨はきらないでいく? そしたら放射線治療? 重粒子線とか言われても高額すぎる。 今加入しているがん保険はかなり昔のものやから イマドキの治療にはマッチしてない保障内容。 先進医療などはついておらぬはず。 前の病院に戻ると言うことは、 先進医療は受けないだろうし・・・。 ***********(頭の中) なんてことをひたすら考えて、 「なんで私、分からんことをこんなに考えてたんだろう?」 とハッとなった。 そんなとき、妹からLINEがきた。 「のぶ子から電話かかってきて検査結果聴きに行くから、 洋服や帽子やバスタオ…

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のぶ子、「手術はイヤ!」と訴える

先日、のぶ子の脚の腫瘍を診てもらうために、 1日外出ってことでがんセンターに行ってきた。 朝4時半に起きて準備して行ったのだが、 それはそれは携わった皆が緊張で張り詰めてた。 ピンと張った糸に触らんようにしてる感じでもあった。 家族も病院の看護師さんたちも。 その中でひとり、お出かけ着にお着替えさせてもらってご機嫌なのぶ子。 ものものしい雰囲気の中、 のぶ子だけは軽い感じで陽気に介護タクシーに乗せられ、 父とともに一足先にがんセンターまで運ばれていった。 今回は妹が車を出してくれて、私たちは追走し、 のぶ子の病状や今後のことやら話ながら向かった。 11時予約で、10時半までに受付を済ませるようにと言われてたけど、 かなりの人で初診受付でさえかなり待たされた。 11時からなのにいいのかな?と思うぐらい、 ほぼ11時になったころに次の案内がなされ、 あらたな場所に受付したら、 またそこで問診を書かされた。 ここでもかなり時間を食った。 やっと中待合までやってきて、そこでも呼ばれる様子もなく。 「あんた、カバンの中にあめちゃん入ってないの?」 そう言いながら動く左手を出してくる。 その場にいたみんなに「何かないの?」を繰り返す様子を見てたら、 誰のために今日ここにいてるんやろうか?と不思議な気持ちになった。 後で聞くと、母をおとなしくさせるために妹が売店でアメを買ってきたらしい。 袋を父に開けさ…

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