のぶ子、趣味は骨折か

昨日の土曜日朝早くに母から電話があった。

「右側が動かなくて、
ご飯が作れないし、片付けもできてないし、
お父さんもカラダ(腰)が痛くてなにもできへんから来て」と。


木曜日にも、「いつ来るの?」と電話がかかってきてた。
そのとき、来週の週末には行くからと答えてたのに。


右側が動かないというのはもともとじゃないか。
右肘骨折で1月から4月まで入院してた。
もう生涯肘としての機能は失われたのだから。

のぶ子本人は右手が不自由だからと言いつつもそれを理解してるのかどうか。
お菓子が食べられへんと癇癪起こすぐらいには「動かせない」とは分かってるみたいだけど、
いつか元の通りになると信じているみたい。


火曜日にケアマネさんから電話もらったとき、
昨日(月曜日)にお母さんがソファに座れずに
じゅうたんの上にごろんと寝っ転がってたと聞いてた。

去年の11月末にもお風呂でのぼせて急に歩けなくなって
ソファにも座れなくなったことがあったので
またその波が来たのかなって。

要介護3になって、ケアマネさんもいて、
介護の人の手助けを受入れたら良いのにと言うのに、
イヤだと突っぱねてきた。

金曜日にはじめて訪問診療の先生が来られたことも知ってたから、
先生に相談したのかな?と聞いたら、
「あの先生、あかん。血圧測って診察して帰っただけや!」とお怒り状態。

調子が悪ければなんで先生に言わんのか?
先生はエスパーじゃないのに。

仕方ない。いつも泊まりで行ける日程で帰ってるのになぁと思いながら、
日帰りになるけどと、大急ぎで準備して行くことにした。


ふと、右側だけって、もしかしたら、脳梗塞か?
糖尿病が進んで、脚が壊死した?
急に心配になったので病院に連れて行く段取りを考えながら向かった。

病院の受付が12時なら行けそうだったので、
11:30には着くから2人とも準備しててねと途中でメールもして。


実家に着いたら、ふたりともなんだかもみくちゃになってた。

母が歩けないからと、お風呂の足拭きマットの上に座わらせて、
父が引っ張ろうとしてて部屋中が散乱。
マジか?
お父さん、腰痛めたんやろ。それは無理というものだわ。

足拭きマットは滑らないように滑り止めついてるやろ。
お母さんを移動させるのにはむいてないねん。

とにかく12時まで時間がない。

病院に少し遅れるけど対応してもらえるか確認の電話を入れといて、
母を玄関までなんとか連れて行って靴まではかせた。

じゃああとは車まで行くだけや、ってところまでいったが力尽きた。
のぶ子は立てなかった。
右が痛くて、痛くない左も立ち上がれない。
さて、立てない人をどうやって車まで運んだら良いのだろうか?

いつも歩行のサポートするとき脇の下から支えていく。それさえも、
「痛い!」って叫ぶ。
どこが痛いの?と聞くと、
脚の付け根をさする。

私の力だけではもうどうしようもない。
病院行くから救急車呼ぼうか。

119番にかけて、対応してくれる車輌に電話回してもらってるあいだにふとある画像が頭をよぎった。

「救急車はタクシーじゃありません」
というポスター。

そうだ、介護タクシー呼んだ方がよかったか。
救急車をタクシー代わりにしてると思われてもいかんし。
保留中の電話をいったん切って、タクシー会社に電話したら、
「うちは介護タクシーやってません」
と言われた。

ああ、どうしようかと思ってたら、救急車から電話がかかってきてた。
いろいろ話したら、「行きますよ」と行ってくださり、
病院まで運んでもらった。

私はヒアリングされてたから見てなかったけど、
のぶ子は2人の救急退院の方に布地でくるまれながら救急車の中に運ばれていったらしい。


結局のところ、右脚付け根の骨折だった。
脳梗塞でも糖尿病の壊死でもなかった。

念のためMRI撮ってもらったり、血液検査してもらったけど、
脳梗塞らしき兆候もなく、糖尿病の数値も特に問題なくほっとした。

ガンが寛解したとはいえ、むちゃくちゃな食生活をして生活習慣病のリスクが半端ないのぶ子。

検査のおかげで今最大のリスクは、
「骨が弱いこと」
だけにしぼられた。

こけてから何日か経ってるようで、折れた部分がこすれてボロボロになってると医師から言われた。

肘のときと同じだ。


母の検査と入院の手続きを待っている間、
父に母の様子を聞いたところ、
月曜日ぐらいかその前の週末あたりかにこけたんじゃないかとのことだった。

父が仕事から帰ってきたら、
「お父さん、お父さん!」
ってのぶ子の声が聞こえてきてどこから呼んでるんかと玄関ドア開けたら
横向きに倒れてたらしい。

のぶ子をそのままにしておかれへんからと抱き上げたら、
また父の腰がピキッとなったらしく、
老夫婦お互いが痛みで苦しんでたということだ。

私が行くまでの間に、ケアマネさんや訪問の看護師さんや介護の自宅改修業者さんや、
訪問診療のお医者さんが来てた。

なんで言わないのか。

「そんなん言わんかったわ!」
と自慢げに言ってたけど、
恥ずかしいから言わなかったという感じじゃない。

プライドが許さない。
人に弱みを見せたくない。それは娘たちにもだ。

いや、骨折してる感覚がない?
何回も骨折してるのに、自分の骨が折れてると思わないみたい。
だから自分で動こうとするけど、思うように動かないのがもどかしくて仕方ない。
癇癪を起こす。

こんな感じ。


11:30に実家に着いてから、12:30前に病院に到着し(救急車に追い越された)、その後検査やら入院手続き。
17時前に病院を出て母の入院の荷物を持って17:30頃に病室に行き、
18時過ぎににやっと父と一緒に遅い昼ご飯を食べた。

家には父ひとりになったけれど、腰の痛みに耐えながら
母の面倒をみなくてすむのはよかったと思う。

夜中に何度も洗面器でトイレの世話をしてたらしいし、
自分自身も2階のトイレに上がるのも一苦労らしいから。

でも、病院に行ったら、2人とも入院と言われたらどうしようかと思って行けなかったみたい。
入院するかどうかは別として、おかしいと思ったなら病院行こうよ。
父も何度も腰椎圧迫骨折してるんだから。

母は趣味かと思うぐらい、何度も骨折して入院して手術してるんだよ。
あまりにも何度も過ぎて、父は私らに内緒にしてた骨折入院もあるぐらい。


母は入院してくれてるほうが静かでいい。

今回の骨折は、手術しなければ3ヶ月寝たきりになると言われた。
寝たきりで家に居られたら大変だ。
病院で寝たきりになるのも大変だ。

ただ、前に大腿骨骨折して金属が入ってるから手術はかなり難航するらしい。
手術することで寝たきりにならない可能性があるならそうしてもらった方がのぶ子にとってはいいだろう。


本人は全くこたえてないのが救いというかなんというか。
そして、周りの人たちは口を揃えて、
「またか」と言うのだ。笑

元気になったら、また毒舌をはくことだろう。
それものぶ子らしさだな。




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