のぶ子、お着替えをする

のぶ子が転院した。

おととい、リハビリ病院に移ったのだ。


骨折しても手術ができないでいて、
リハビリはしても、
ただ毎日をだらだら過ごしてた日々。

とうとう転院しなくちゃいけなくなった。

お見舞いに行くとベッド端っこに腰掛けて出迎えてくれる。

ベッドに横たわったままカラダを起こすしかできなかった一時から考えると、
元気になったのだろう。

カラダを起こして座れるようになると、
気持ちが前向きになるのだろうね。

持ち前の攻撃的な性格も復活した。


まあ、それを見越しての転院になったのだろう。

元気になったのはなにより喜ばしいことだ。



さて、今日も父に電話をしたら、
のぶ子に山ほど洗濯物を持たされたと言っていた。

前の病院は、入院着は病院指定のものをレンタルさせられてた。
だから、着替えてもそれを家で洗うことはなかったのだ。

さらに、肘の骨折で入院した今回は
脱毛を看護師さんに見られるのを気にして、
シャワーさえ入ろうとしなかったらしい。

前の入院はまだ髪の毛があったし介護度も低かったから、
お風呂入れてくれた看護師さんにバトルを仕掛けそうになったエピソードがある。

(「のぶ子、看護師さんにケンカを売る」参照)



1月からの入院ではいつも、身体を拭いてもらうだけだと言ってた。

頭も帽子をかぶったまま触らせないようにしてたみたいだ。


転院の前の日にはシャワーを浴びてきれいにしてもらうと聞いてたから
きっと気持ちよくアカを落としてリハビリ病院に行ったことだろう。


頭皮をよく洗わないと髪の毛が生えてこないらしいと私が言ったから、
頭もしっかり洗ってもらったんじゃないだろうか。

「きれいに洗ってよ!きれいに洗わな髪の毛生えてこぉへんのよ!」
なんてエラそうに看護師さんに言ってないことを祈るばかりだ。



さて、今の病院は自分のパジャマを着るので、
お着替えしたら家で洗濯しなくちゃいけない。

私が数年前入院したときは、
(別の病院だけど)
病院内の洗濯機で自分で洗った。
おうちで洗わなくても自分で洗えるよね。

だけど、母には到底できっこない。
だって、自分ひとりで歩いていくことができないから。

洗濯物だって持って歩けないでしょ。
肘はぶらんぶらんなんだから。


「あいつは病院慣れしてる」
って父は言う。

病院慣れしてるのもあるかもしれないけど、
全部身の回りのお世話をしてもらって楽チンを味わってるんだと思う。

「まったく動こうとせん」
とも言ってた。

口が達者なので、自分は一歩も動かずに命令ばかりしてるんだろう。

それは昔からのことなんだよなぁって私は思うのだが。


父は優しいから、母の言うことは大抵聞いてあげてる。

ま、父にとって「やること」があるってことは日常に縛り付けられるってこと。
そのことが認知症が進むのを遅らしてくれるなら、それぐらいが丁度いいと思う。


離れて暮らす両親のことを考えてばかりではいられない。

実家に帰ったら、家事は一通りして、
父が数日食べられるぐらいの煮込みを作ってから家に帰るようにするけれど、
ずっといるわけじゃないから、私が帰った後で日常できることを整理しておく。

最近は実家に帰るとき、なるべく金曜の午後から帰るようにしてる。
市役所とか病院の受付とか、平日じゃないと手続きできないことを代行してあげられるから。

今度帰るのは月末だ。

それまでは、がんばってのぶ子のお着替えの洗濯は父にしてもらわないと。

今のぶ子は、

伸びきったレーシーなパンツの代わりに、
紙パンツをピシッとはく。

ただ座ってボーッとしてる毎日じゃなく、
杖ついてでも歩けるようになると決めて、
ピシッとした姿勢で
リハビリに打ち込んでほしいもんだ。

気持ちが落ちてたとき本人も言ってたぐらいに、
「すぐやらなくなる」人だから。

ステキな服をプレゼントしたら、
それを着るために歩くリハビリも精を出してくれるかな。


お着替えして、張り切ってくれると父も喜ぶだろうに、ね。









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