のぶ子、大変(てーへん)だ!の八兵衛になる

のぶ子が大変になった。
いろんなことが大変になったが、
笑えるほど大変、大変なのだ。

大変だ=「てーへんだ」であれば、うっかり八兵衛を思い出す。
(ご存じない方は『水戸黄門 うっかり八兵衛』で検索願いたい)


さて、のぶ子が正月3日に退院して、
実家が急に騒がしくなった。

年末に家の中でこけて右肘あたりを骨折?したまま帰ってきて、
痛くて仕方なかったと思う。

痛み止めをもらって飲んだらすこし落ち着いたみたいだけれど、
手が動かないのでトイレも不便になった。

手が動かないことは這って移動することも不便となり、
リビングのソファに座ることも
台所で料理することもできないということだ。



仕事始めの翌日、7日の昼頃に母から携帯に電話がかかってきた。

すぐに取れなかったから留守番電話にメッセージが入っていた。

「大変大変、電話してきて~(;゚ロ゚)」

何事か!?

なんどもかけてもつながらない。
そうしている間にのぶ子からまた電話がきた。

もしもし?どうしたん?

「(モソモソ)・・・大変や、大変や」

だからどうしたの?なんかあったの?

「お母さん、手が痛くて大変やねん」

そうやな、折れてるかもしれへんから大変やなぁ。

「手が痛くて大変やねん」

そりゃ痛いわな。大変や。

「大変やねん、なんもできへんねん」

そうか、そりゃ大変や。
なんもできへんのやったら、テレビでも見といたら。

「今ベッドに座ってるねん。テレビ見てへんねん」

そうか、じゃあベッドに座っとかなあかんなぁ。
歩かれへんのやね?

「お父さんが大変やねん」

(えらい唐突やけど)
お父さんになんかあったん?大丈夫なん?

「お父さん、バス乗って電車乗って(のぶ子のために)薬もらいに行ってるねん」

そうか、そりゃ大変やわ。お薬もらってきてくれてんやね。

「大変やねん、大変や」

お母さん、私そろそろ仕事行かないとアカンねんけど、
他に大変なことある?

「・・・・・・切るわ(ブチッ)」

一瞬で電話が切れた。

電話してきたのは家でひとりでお留守番してるのが寂しかったからやろ
って父が言う。小さな子どもみたいだ。

父が電車に乗ってるときも長い間コールしてたらしい。


最初なんか様子がおかしいなと思った。

どこか別のところに思考がいってるみたいで。
しゃべっているうちにこっちに戻ってきた感じ。

認知症がきたか・・・そう思った。

主治医から聞いてた。

入院したら認知症になりやすいと。
だけど男性と違って、女の人は退院して家事とか始めたら割と早く元に戻ることが多いのだとか。

のぶ子は腕が痛いから包丁が持てない。
脚の筋肉が弱ってきたから杖がないとカラダを支えられないけど、
左手の後遺症と、右腕の痛みで杖も持てないから歩けない。

退院しても日常生活が戻ってこないのだ。



父に様子を聞くと、ベッドで寝てばかりだとのこと。
トイレのお世話はもっぱら父がしてると言う。


施設に入れないといけないかも・・・と父が考え出すほど状態は深刻になったのだ。

大変やねん、とのぶ子が言うのも無理はない。

これはどうしたらいいのだろうかとこちらも頭を抱えてても仕方ないので、
ケアマネージャーさんに連絡し対応を相談したり、
市役所の介護保険課にショートステイなどを利用するための書類申請について確認したりして、
すぐに対応できるよういろいろ準備はしておいた。


だけど、じゃあすぐに行きますよってわけにもいかないのが
もどかしいところなのだが。

毎日刻一刻と介護状態がひどくなって行ってるのが分かる。

10月の認定審査官との面談の時は要支援2との判断だったけど、
とてもじゃないが要介護状態だとしか言えない。
だって、ひとりで立ち上がれないのだから。
歩けもしない。

カラダの状態だけでなく、
頭の機能も介護度が進んでいく。

変化はとても急速だ。


今日は、整形外科で診察を受けた。

6日からの診療開始のため入院中に診てもらうことができなかったため、
予約を取って今日になったらしい。

右肘はやっぱり骨折で、手術が必要だから今日から入院することになった。

生涯で何度入院するんだろうかと思う。

それなら退院せずそのまま入院させてもらっとけばよかったんじゃない?
家のベッドの上で痛い思いをしなくて済んだんじゃない?って家族は思うけど、
病院としては治療のための短期入院の予定だったから仕方ない。

のぶ子も「帰る」と張り切ってたもの。



ただ、抗がん剤治療をしているから手術はできないのだそう。
なんでだろうか?終わればできるのだろうか。

今月あと2回で治療は終わる。
2月末にもう一度PETを撮っていったん治療は終了と聞いてる。

11月のPET検査の結果でも効果は出てる。
がん細胞が消えたおかげで、仙骨の骨折も判明したぐらいだもの。



弱った脚の筋肉のリハビリも入院中するらしい。
だから今度は長期間の入院と聞いた。
リハビリはありがたいこと。

病院にいる間は
どこかでこけて放置状態にはならないから安心。
家の中ではいつの間にかこけて動けなくて
父に助けられるまでじっとしてたらしいから。

されど、のぶ子のわがまま炸裂が予想されるので心配もある。


とにかく、早く元気になってくれることを願おう。
それしかない。

笑って「大変や」が終わることを祈ろう。






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