のぶ子、コップごと洗濯する

のぶ子は適当大魔王だ。

言い換えると、雑とも言う。
雑で世の中を渡ってこれた人生はホントすばらしい。

私ものぶ子に倣って、雑だと思う。

人からはかなり細かいA型だと言われることが多いけど、
おおざっぱなO型はのぶ子の血を色濃く受け継いでいるような気がする。

真面目にきっちりやり遂げるきめ細やかなO型の面は、
父の血を受け継いでいる。
それは間違いない。

さて、相変わらずののぶ子のことだが、
それはアカンやろうってことをやったことがある。

「アカンやろう」はよくあることなのだが、
人にケガをさせるような行いをした「アカンこと」だった。

割れたグラスを洗濯機に入れて、
他の洗濯物と一緒に回していたという行いだ。



ある休みの朝のこと。
テーブルの上に置いていたグラスの縁が何かにぶつかって
欠けてしまった。

そして、欠けた縁から底に向かってヒビが入ってしまった。


「危ないから触ったらアカンよ」とのぶ子。

子どもたちはまだ中高生ぐらいのときだったか、
ケガしないようにと声をかけてくれた。

幼い子じゃないので、近づかないようにしていたし、
私も他の片付けやら自分の朝の支度やらにその場を離れ2階に行ったので
グラスのことはすっかり片付いたものと思っていた。

しばらくしたら、母が洗濯機を回しはじめた。
朝洗濯をするのは日課なので特に気にもしていなかったのだが、
そのうち変な音が聞こえてくることに気づいた。

「ガチャン、ガチャン」

同じリズムでどこからともなく聞こえてくるガチャンの音は
やむことがなかったので、気になって1階に下りてみた。

その音は洗濯機のところから聞こえてくる。

あれあれ??なんかイヤな予感、って思って洗濯機を止めて中をのぞいたら、
割れたグラスのカケラがいくつも出てきたのだ。

まさかの衝撃だった。

さっきのグラスが洗濯機で粉々に砕かれているなんて思いもよらなかった。

というか、なんでこんなことになってるのか理解できない!


そうすると、のぶ子が言った。

さっきテーブルクロスを洗濯しようと思って
ぐるぐるっとして(たぐり寄せて丸めて)
そのまま洗濯機に放り込んだんよ。

あはは、グラスも一緒に入れたんヤネ。ハハハ。

正直二の句を告げなかった。
おおざっぱにも程がある。

仕方がないから、洗濯物を一度全部出して、
洗面所で1枚1枚ガラスを取り除いていった。

父の肌着が入っていた。
靴下も入っていた。

特にひどかったのが、
父のパンツのあわせの部分にガラスのカケラがたくさん入っていたこと。

他にも生地が寄っているものとかは広げて全部手洗いして
きれいにガラスを取り除いた。

たまたま私が実家に帰ってたときで、
私がパンツについたガラスのカケラをきれいに取り除いたからよかったものの、
知らずにはいたら大けがをするところだった。

他の洗濯物が少なかったおかげで
被害が最小限で済んでなによりだったのが幸いだ。

ホンマに恐ろしい人だ。
全く悪びれない適当大魔王。

のぶ子を見てると、真面目に生きているのがバカらしくなる。

だんだん過去の景色が色づいて見えてきた。
このブログを始めたころから進歩したようだ。


明日のぶ子の病院に行って
今後の治療について先生の話を聞くことになっている。

難しく考えないのぶ子に倣うのも、私たち家族のしあわせかもしれないな。

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