のぶ子、蹴り負ける

のぶ子はすぐ怒る。

どちらかというと短気だ。



5人か6人姉弟の末っ子だからか、
なにかとわがままに育っている。

娘の私が言うのもなんだが、
ホントにわがままなお嬢さんだ。



周りがおだてると調子よく機嫌がいいのだが、
言うことを聞いてもらえないとすぐキレる。

まるで般若の形相だ。


子どもの頃何度それに遭遇したことだろう。


大人からすれば、怒らせるのが悪いのだという意見もあるだろう。

でも、果たしてそうだろうか。



学校から帰ってきておやつも食べずに宿題しているときに
手伝わない、と怒り出す。


宿題後回しに晩ご飯の準備の手伝いしていたら、
宿題しない、とまた怒り出す。

今手伝ってんねん!

こっちがキレても、我関せずで押し通す。


まあこれは日常茶飯事。毎日のこと。

それでもなかなか子どもからしたら慣れない仕打ち。


お箸を持って食卓に向かってたら、
「お箸並べて!」と怒り出す。


マジ勘弁。

よくまあ、のぶ子の子どもをやり通したよと思う。



ある日のこと、何かとてもご機嫌なのぶ子。


私がテレビを見ていたときに話しかけてきた。
まだ小学生の中高学年ぐらいのときのこと。


座卓テーブルに飲み物置いて、
座布団に座って見ていたときだ。


テレビ番組に夢中になってたから、
話半分で返事をしていたんだろうと思う。

たぶん。



きっとそれが逆鱗に触れたんだろう。


急に逆上して私を蹴ってきた。


座ってたから丁度背中の下の方から腰当たりを蹴ってきたことになる。


えー!?なんなん!
何もしてないねんけど!

(聞いてなかったと思われたんだろね)



親の言うことを聞かないって怒ってたようなかすかな記憶。



いやあのとき雑談みたいな感じやったんちゃうかな。


ご機嫌にしゃべってんなぁって思ってたから、
ふんふんと適当に相づち打ってた。



ホンマ勘弁してよと思いながら蹴られてた。
痛いから「ごめんなさい」と言うしかない。

今の世の中なら虐待だね。




その夜、母がお風呂に入った後足の指が痛いと言い出した。


左右どっちだったかは覚えてないけど、
親指が青紫に腫れてたような。


次の日病院でレントゲン撮ってもらったら、
折れてたらしい。


骨折るまで蹴るか!?


なんとわがままなのぶ子。

今よりずっと若い頃なのに、骨を折るなんてよっぽど蹴ってたんだね。


それも、娘の腰骨に蹴り負けるなんて驚きだ。




私が子どもの頃は体罰は当たり前のようにあった。

「しつけだ」という大義名分を持ってしての行い。

しょっちゅう叩かれたな。

それも、ゲリラ豪雨的に急にご機嫌が変化する。



私がまっすぐに育ったからいいものだけど、
ココロには「自分は愛されてない」んじゃないかという思いはずっとつきまとってるよ。



ホントは愛されてたんだろうけど。

ツラいことばかりココロに蓄積したね。



妹が言ってた。

鬼の形相で叩かれたって。

やっぱり残るよね。



ま、私の腰骨が勝ったってことで、
とりあえず許そう。


ココロは癒やしてやらないとね。


のぶ子は今でも自由で我が儘だ。


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のぶ子、骨折だけで済んでよかった。
ドアに指挟んでえらいことになるのだけはやめて。



1年間に約100人が、ドアに挟んで指を切断しています!!

その指、
【はさマンモス】が守ります!!








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