のぶ子、コップごと洗濯する
のぶ子は適当大魔王だ。
言い換えると、雑とも言う。
雑で世の中を渡ってこれた人生はホントすばらしい。
私ものぶ子に倣って、雑だと思う。
人からはかなり細かいA型だと言われることが多いけど、
おおざっぱなO型はのぶ子の血を色濃く受け継いでいるような気がする。
真面目にきっちりやり遂げるきめ細やかなO型の面は、
父の血を受け継いでいる。
それは間違いない。
さて、相変わらずののぶ子のことだが、
それはアカンやろうってことをやったことがある。
「アカンやろう」はよくあることなのだが、
人にケガをさせるような行いをした「アカンこと」だった。
割れたグラスを洗濯機に入れて、
他の洗濯物と一緒に回していたという行いだ。
ある休みの朝のこと。
テーブルの上に置いていたグラスの縁が何かにぶつかって
欠けてしまった。
そして、欠けた縁から底に向かってヒビが入ってしまった。
「危ないから触ったらアカンよ」とのぶ子。
子どもたちはまだ中高生ぐらいのときだったか、
ケガしないようにと声をかけてくれた。
幼い子じゃないので、近づかないようにしていたし、
私も他の片付けやら自分の朝の支度やらにその場を離れ2階に行ったので
グラスのことはすっかり片付いたものと思っていた。
しばらくしたら、母が洗濯機を回しはじめた。
朝洗濯をするのは日課なので特に気にもしていなかったのだが、
そのうち変な音が聞こえてくることに気…