のぶ子、お弁当を容赦せず

のぶ子はおおざっぱだ。 詳細に、きめ細やかに、なんてできない。 家事の中では料理は得意な方だといえ、 そして、料理もおおざっぱなのだ。 味付けは慣れてきたら適当なのは分かる。 私も適当に味付けする。 「いつもの量」ってもんが分かるからだ。 それはいいとして、のぶ子の適当さは半端ない。 私が小学生のときは、まだ給食ではなかった。 私の卒業と同時に、学校内に給食センターができて、 それ以降は給食が始まった。 だから、私は給食は食べたことがないのだ。 正確には、義務教育ではだが。 大学生のとき、実習先の幼稚園で給食を食べた。 初めての給食に感動しつつ、 残さずに食べなきゃと妙にかしこまったことを思い出す。 さて、小学生の間は母がお弁当を準備してくれていたが、 中学生に上がったとき私は自分でお弁当を詰めて行っていた。 昔はアルミの四角のお弁当箱が主流だった。 蓋にお花の柄が入ってるだけのシンプルなものだったが、 花の柄が一部削り取られるぐらいには何年も使っていた。 ところがこのお弁当箱。 上下がわかりにくい。 のぶ子はいつも、 お弁当に白いご飯をぎゅぎゅぎゅっと詰める。 私は小柄で細かったので、ちょっとでも大きくなれるようにとの親心だったみたいだ。 ありがたいことだ。 ただし、お弁当箱にちゃんとおさめてくれていたらの話だ。 おおざっぱなのぶ子。お弁当箱の蓋にご飯を詰める。…

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