のぶ子、焼きそばにはまる
のぶ子は食べるのが好きだ。
大抵のものはバクバクこだわりなく食べる。
お皿まで食べ尽くすんじゃないかと思うぐらいよく食べる。
ご飯を美味しく食べられるってことは、
いいことだ。
食欲ないねん、そう言いながら、
おやつをしっかり食べる。
御座候(という今川焼きの名称)をペロリと食べる。
5つ入りの3箱は気づけばすべて空っぽ。
食べることへの情熱はたいしたものだ。
さて、そんな母がかつてはまっていたものがある。
インスタント焼きそばだ。
何処のメーカーのだったか覚えていないが、
袋入りのインスタント焼きそばを常備していたと記憶している。
私が小学生の時のことだ。
休みの日のお昼には、私はインスタントラーメンを作って食べた。
その後、ガスレンジが空いたら、母がフライパンに水を入れて
そこに袋入りインスタント焼きそばを投入。
火にかけふやかし、水気を飛ばし、麺を戻す。
ソースをかけ混ぜてできあがり、ではなく、その後
溶き卵を焼きそばにかけて炒り始めるのだ。
卵が、ふやけた焼きそばに絡まるのが美味しいらしい。
私はソース味があまり好きじゃないので
焼きそば作っても最後まで食べきれない。
だから、味見だけ。
まあ、食べられたかな。
でも、一口ふたくち食べて十分。
相容れない。
好みはひとそ…