のぶ子、何が何でもしゃべりたがる

のぶ子はおしゃべりが大好きだ。 起きている限り話し続けたいらしい。 沈黙が苦手なのかもしれないが、 家族の間でも沈黙は眠りについているときだ。 さて、今日はがん細胞の検査の日。 お尻の辺りが結構ひどいらしいので、 そこのを多めに取って検査する。 12時から手術があり、1時間ぐらいかかって終了したそうだ。 私は仕事の都合もあったし、 主治医から来なくていいと言われていたのもあったので 様子は父から聞いた。 麻酔は覚めて、ベッドに仰向けに寝てる状態。 いろいろカラダにつけられていて、 酸素マスクもしている。 酸素マスクをしたまま、 なんだか分からないけど、 モゴモゴとずっとしゃべっている。 そんな報告だった。 どんなときも、どんなシチュエーションでも のぶ子は話したがるのだな。 しゃべらずにはいられないカラダなのかもしれない。 いや、口か。 入院の日に付き添って診察回りをしたとき、 車椅子の上にでんと座ってしゃべっていたけど、 時々眠たくなるのか、力が抜けておしゃべりの声が聞こえなくなる。 私は一瞬心配になるのだが、 はっ!と気づいて、 またしゃべりだす。 (あ、生きてる生きてる。) なんかホッとして、後ろから様子を伺う。 食べてるときと寝ているとき以外は ずっと声が聞こえてるから、 聞こえなくなったときは心配になるのだ。 心配するようになったのは、 やは…

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のぶ子、大きなくしゃみで○○する

のぶ子のくしゃみは、驚くほど大きい。 全身をつかって力一杯くしゃみをする。 そして、失禁するらしい。 これは私が小学生の頃のこと。 「のぶ子、うれしそうに縄跳びする」でも書いたが、 庭でよく縄跳びをした。 負けず嫌いののぶ子は、軽々跳ぶ私や妹と競い合った。 その当時も、普段からほとんど運動をすることがなかったので、 縄跳びでも息をあげていた。 ジャンプをすると、軽い失禁があると大きな声で報告する。 そんなに大声で言わなくても、私たちは聞こえる。 家の前、公園やのに。そこにいる人にも聞こえるやん! 恥ずかしい! 娘たちの恥じらいをよそに、大きな笑い声と大きな失言を 辺りに響かせていた。 女性は妊娠出産で、骨盤底筋が伸びて緩むらしく、 尿漏れをしやすくなるそうだ。 それは、30代でも起こりうることらしい。 かくいう私は、帝王切開だったからか、 普段から筋肉を意識するようにしているからか 尿漏れの心配は今のところない。 かつて30代で私たちの縄跳びに挑んできたのぶ子。 その頃からよく言っていた。 「出た、出た」って。 子どもだから、母親がおしっこを漏らすというのがよく分からなかった。 大人やのに、なんでやろ? 7年前に婦人科系の病気で私が入院手術したときに 同室だった60代ぐらいのご婦人は、 緩んだ骨盤底筋をサポートする何かを入れる手術をなさったとのことだった。 …

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のぶ子、がんでもなんでも

のぶ子が入院した。 のぶ子はがんだった。 こないだの行きつけのお医者さんは、 今回ばかりは的を射る診断をしていたらしい。 そのおかげで、がんだと分かったから幸いだ。 もともと前に悪性リンパ腫だと診断を受けていたけど、 特に治療せずに過ごしていた。 昨日医師の呼び出しで私も病院に行き、 ことの詳細を聞いた。 7年ほど前に悪性リンパ腫と告知をされ 治療をするかどうか判断を仰がれたとき、 母は治療をしないを選択した。 医師によれば、その時はどちらであってもいいとのことだったから。 もし7年前に抗がん剤治療などをしていたとしても、 同じような症状にはなっていたと言う。 その当時はステージ2。 昨日の診断はステージ4。 がん細胞は全身に転移していた。 特にお尻のあたりが一番ひどいらしい。 悪性リンパ腫はおなかの辺りにできていたらしいから、 そこから飛び散ったのならそうかもしれない。 それは昨日聞かなかった。 二の腕にも大きな転移が見られて、 そこが今後骨折する可能性が大きいそうだ。 父からの電話では、「骨がん」とのことだったが、 医師からの話の中では特別その言葉は聞かれなかったからよく分からない。 私が呼ばれたのは、両親の話だけでは心許ないから。 理解してもらうために呼んだとのこと。 そりゃそうだ。 痛みがあるから、ただそれを取りたいと思うのぶ子と、 まだ貧血が治りきっ…

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